ミルクといえば牛などの乳をもとに作られる飲み物ですが、今欧米を中心に動物の乳ではなく、お米から作られる「ライスミルク」というものが飲まれています。
お米は玄米が使われており、その他に植物油や食塩、お水を混ぜ合わせてライスミルクが出来上がります。
牛乳や豆乳よりも癖がなく、後からお米の甘い風味が口の中に残ります。
乳製品でお腹を壊してしまったり乳のにおいが苦手、大豆の癖のある味が苦手な人でも飲みやすいという特徴があります。
また、乳製品や大豆、小麦アレルギーを持つ人でも飲めるというよさがあります。
日本ではまださほど浸透していないこともあり、ライスミルクの市販品は牛乳や豆乳のように手軽に購入できるような環境にはなっていません。
しかし家庭でも、水切りした玄米、ブレンダーや茶こしなどがあれば、たった5分程度で作れるものですから、ライスミルクに興味を持ったならぜひ作ってみるとよいでしょう。
牛乳よりも低カロリーで、コレステロールを含まないことから、ダイエット中の人やメタボが気になる人におすすめの飲み物です。
お米が原料とあり炭水化物が多めで飲みすぎはさすがに禁物ですが、上手に取り入れれば健康や美容をサポートしてくれる、人間にとって必要不可欠な栄養素を含んでいます。
自宅でライスミルクを作る方法
家庭で実際にライスミルクを作る手順ですが、ここでの説明ではライスミルクを牛乳パック1個ほど、つまり1リットル分を作ると想定して、材料を集めてみましょう。
4分の1合、およそ40gの玄米、お水かミネラルウォーターを1リットル、小さじに少しの量の塩、アガベシロップやメープルシロップなどの甘味料を大さじ2、バニラエッセンスを2~3滴、道具にブレンダーや茶こし、出来上がったライスミルクを入れる容器を用意します。
ライスミルクは5分程度で作れるものですが、事前準備としてあらかじめ水に浸しておき、水切りした玄米を用意する必要があります。
気温の高い季節なら2~3日、寒い季節なら5~6日水に浸しておき、発芽させましょう。同じ水に浸しっぱなしにせず、朝と夕方の1日2回、水を取り換えてください。
ブレンダーに水切りした玄米と、水かミネラルウォーター、そして塩を入れます。ブレンダーとはミキサーと同じ意味です。
自宅にミキサーがあればそれを使ってください。
1~2分程度、米粒がなくなるまで入れた材料を混ぜます。
次に茶こしと混ぜた材料が入る程度の容器を用意し、茶こしを通しながら容器に入れていきます。
この時、茶こしに残った玄米のカスは玄米粉として、お菓子やパン作りに使えますので、捨てずに保存しておいてもよいでしょう。
これでも十分飲めますが、冷蔵庫で冷やすと、より美味しくなります。
メープルシロップなどの甘味料やバニラエッセンスを加えて甘みのある味にすれば、飽きずに飲みやすくなります。
メープルシロップなどの甘味料はハチミツや黒砂糖などに変えても、様々な味を楽しめます。
冷やすと美味しいライスミルクではありますが逆に温めると、とろみのある食感で飲むことができます。
加熱する際にはヘラを使い、底の方からしっかりと混ぜながら加熱するのがコツです。
自家製のライスミルクとあり防腐剤などが含まれていませんので、品質を保ったまま保存できるのかが不安であれば、1リットルではなくもっと少ない量を作ってもよいでしょう。
玄米の下準備が必要なものの、ライスミルク自体は5分程度で作れるものですから、頻繁に作ることになってもそれほど手間はかかりません。
ヘルシーなライスミルクを作るなら、無農薬、無化学肥料の玄米を使いましょう。
ライスミルクは飲むだけでなく、パンやケーキを作る時など、牛乳代わりの材料として使うこともできます。